新田塾(「ありんくりん連絡蝶」2021.12.21より)
蝶の発生に土壌が関係するか?
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 2021年に発生しているルリモンジャノメについて会話した一コマ。ルリモンジャノメは何故、西表で発生できているのに与那国では発生の確認ができないのか?という話から始まった。智の仮説では土壌が関係しているのではないかと。与那国にも久部良などルリモンジャノメの食草であるビロウが多くある。与那国は琉球石灰岩のアルカリ土壌で西表は酸性土壌、同じビロウでも育った土壌で成分が微妙に違っていてルリモンジャノメの発生に影響を及ぼしているのではないかと想像しているようだ。与那国ではコモンタイマイが継続発生しているがミカドアゲハの発生は見られない。逆に、与那国以外ではコモンタイマイが継続発生したという話を聞かない。同じオガタマノキでも土壌の違いによって葉に蓄積される成分が違うことから、母蝶が産卵するのに何らかの刺激を察知する?あるいは、産んだとしても孵化した幼虫が嫌がる?といった影響があるのではと話をしていた。もちろん、環境、島の大きさも関係すると思う。発生迷蝶で沖縄本島ではツマムラサキマダラは合っている、ヒメアサギマダラは与那国に合っている、マルバネルリマダラは石垣に合っていると様々ある。何が要因しているかは分からないが、色々と考え、想像するのは楽しい。